2019年 03月 15日
「マニュアル通りのロボット人間」と「前例主義の保身主義者」 |
【3/16(土)の易の言葉】は【恒・コウ】です。
人の言動には恒(つね)が必要です。
今日は北に向かい明日は南に向かえば、どちらにも進んだことになりません。
恒心(善い習慣)がなければ恒産(安定)はあり得ないのです。
方向性の変わらない【恒のある言動】を心がけましょう。
【解説】
「方向性の変わらない恒(つね)のある言動」とは、マニュアル通りにしか動かないロボットみたいな言動でなく、また、前例主義でいつまでたっても何も変えようともしないことではありません。
そのような末端での恒は、単なる見せかけであり、杓子定規なくだらないものにすぎません。
つまり、重要なのは末端での恒ではなく、根本での恒なのです。
マニュアル通りのロボット人間は、「マニュアルを守ること」を恒とするのでしょうが、客商売ならば、「最低限の礼節を守り、的確に対応して、少なくともお客に嫌な思いをさせない」ということが恒とすべき根本です。
また、前例主義で何も変えようともしない保身主義者は、「前例を守っていればお咎めはない」ということを恒としているのでしょうが、役人ならば「公平かつ迅速な対応と、その上で最小限の費用で公共の福祉を最大化とすること」が恒とすべき根本です。
杓子定規なだけの「末端の恒」は何の役にも立ちません。