2019年 10月 14日
「止まる」ことを考えていないから骨折り損をしてしまう |
【10/15(火)の易の言葉】は【艮・ゴン】です。
人が罪を得るときとは、特殊な場合を除いて理性を捨てて感情に走った時です。
感情の高ぶる所には近づかないのが一番ですが、最も無感応とされる背中を意識して冷静になれば、突き上がる【感情を適切にとどめる】ことができます。
【解説】
「止まる」と言うと「進まない」「自由にできない」という連想から悪いイメージがあります。
しかし、止まることは大事です。
赤信号で止まらなければたちまちにして事故に遇ってしまいますし、余計な一言を喉に押し止めなければ、口が災いのもとになり余計な争いが生じてしまいます。
止まれば進むことはできず、得ることがないのは確かです。
しかし、それ以上に、止まれば災いに遇うこともなく、罪を得ることもないのです。
進んで多くを得ても、止まらずに多くを失えば、残るのは疲労感のみです。
骨折り損のくたびれ儲けは、始めに止まろうという意識がないからそうなってしまうのです。
捕捉、二爻「其のこむらに艮まる。すくわずして其れ随う。其の心快からず」より。止まろうとしているのに、進んでいる勢いで、ふくらはぎがももたに引きずられて付いていく。当然心地よくない。止まろうという意識が始めにないから、急に止まることになって、不快な思いをすることになる。
by ekitoday
| 2019-10-14 22:33
| 今日の易の言葉